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あの日から数ヶ月。

トップに返り咲いた銀ちゃんは、再び一年、二年、三年と順調に制圧し、完全とはいかないまでも。以前のような、平和な学園を取り戻しつつあった。


椎名瑞樹と、

野々上先輩の姿は見ていない

けれど、何となく大丈夫なんだろうと思うのは。あの日みた先輩の笑顔のおかげかもしれないな。

そして今。

新たな“嵐”が、俺達に接近していた。









「……此処っスね」

栗色のふわふわの髪の毛を悪戯に指に絡ませ、笑う目尻にはナキボクロ。

耳には多数のピアスがついており、腕にもまた幾つもの装飾品が填められている。一言で表すなら、オシャレな少年。

「うーん、楽しめたらイイな!」

可愛らしい声を響かせ、少年は黒凰学園の門をくぐった。行き先は、勿論…





「現トップは、東雲サンか」

さあ、どうなる?