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オッス、オラ充!

見た目は割とイケメン(自称)性格もそこそこ(自称)スポーツも人並みには出来るし(自称)勉強もまあ困らない程度には(自称)そんなパーフェクト主人公な俺が、今、

「ボコボコにされてんな」
「ボコボコにされてるわねエ」

そこの二人イイ!なあに冷静に突っ込んでンだ!助けて?!全力で助けてエエエエ!

「いや、無理じゃね」
「いや、無理よねエ」

いやいやいやいや!

俺の方が無理なんですけど!そろそろ意識ドパーンって飛びそうなんですけど脳細胞死滅しそうなんですけどオオ!ぎ、銀ちゃん容赦無さ過ぎなんですけどオオ!





「ミツ?ミツはなんで、いつもいつも一人で突っ走っちゃうのかな?」
「アタタタタタ!…っ痛てえ!マジ、ちょ」

優しい口調と笑顔とは裏腹に、半端無い力で間接技を決められている俺。

なんでこんな事になったのかって?

それはね、昨日の一部始終を皆に話したからだよ。包み隠さず、武勇伝が如く話したからだよ。自業自得じゃね?


「ミッツン、相談ぐらいはしよーや」
「馬鹿ね、ホント馬鹿ね」

いや、馬鹿なのは解ってんだけど!

相談は、ウン。選択肢になかったね。あ、それが馬鹿ってか。はは、冒頭訂正するわ。

勉強は困らない程度には出来るけど、その他の事がからっきしダメみたいです。ハイ。