「この道、あいつが俺の家に行くまでに必ず通る道なんだよ」


……そうなんだ?って事はウメスケ君はこのご近所さんって事か。

やっぱりお互いの事をよく知っていると言うかなんと言うか。

決闘をするのは頂けないけれどやっぱり仲は良いんだなあ。

もしかして桜太君が言っていた厄介な奴ってウメスケ君?

その疑問は桜太君の次の行動ですぐに解決する事が出来た。


「帰るか。もう逃げる必要もなくなったし、あいつが家に来る事もない」


そのまま2人並んで帰るあたし達。

桜太君はとても清々しい表情だけど、あたしはずっと憂鬱が続きそうです……


『桜太、桜太。走るのでも腕相撲でも良いから儂にまかせ……』

「ないからな。果たし状は読んでやったけど、参加させる気はない。
これは亮祐が俺に対して送りつけてきたものなんだからな」

『ケチ』

「何とでも」