そこであたしは初めて桜太君が頬を赤らめているのを見た。
坊ちゃん呼ばわりが恥ずかしいのかもしれないな。
……ってそんな場合じゃない!何て言い訳をすれば良いんだろう?
「それなら佐宗が全て知っているから佐宗に聞いて?」
「えっ……!? あ、おはようございます……実はですね……」
あたしが全てを知っていると言わんばかりにパスされても困る。
そのせいで桜太君の代わりに、あたしは何を言おうか必死に考える。
桜太君だって知っている筈なのに、本当に最低だ。押し付けるだなんて。
「彼が寝ぼけてフラフラしていて何の夢を見ていたのかいきなり、
“出ていけジジイ”だなんて突然怒鳴りまして……多分、それかと」
あたしに全てを押しつけた桜太君へのささやかな復讐のつもり。
坊ちゃん呼ばわりが恥ずかしいのかもしれないな。
……ってそんな場合じゃない!何て言い訳をすれば良いんだろう?
「それなら佐宗が全て知っているから佐宗に聞いて?」
「えっ……!? あ、おはようございます……実はですね……」
あたしが全てを知っていると言わんばかりにパスされても困る。
そのせいで桜太君の代わりに、あたしは何を言おうか必死に考える。
桜太君だって知っている筈なのに、本当に最低だ。押し付けるだなんて。
「彼が寝ぼけてフラフラしていて何の夢を見ていたのかいきなり、
“出ていけジジイ”だなんて突然怒鳴りまして……多分、それかと」
あたしに全てを押しつけた桜太君へのささやかな復讐のつもり。


