そうだ、そうだよ。変な事思い出しちゃった。玄一さんは勝手にキスして来たから充分だ。

それが切欠でこんな風になっちゃったんだし。玄一さんは残念そうな顔をしているけれど、

もういちいち構っていられない。ところで今何時なんだろう?

携帯のディスプレイを見た時、丁度メールが来ている事に気付く。


差出人は華ちゃん。内容はこうだ。


『件名:せっちゃんへ

いきなり逃げるからビックリしちゃった。
あの後大変だったんだからねー?
それにしてもせっちゃんって、愛されていて良いなあ。
うらやましすぎるぞっ!このこのぅ

でね、せっちゃんに良いお知らせ。
もしかしたらせっちゃんのライバル減ったかも。
と言うのもね、神崎さんがウメスケ君をじーっと見つめていたの。
あれは恋する瞳だったかもしれないなぁ。
これって惚れちゃったことかも知れないよ☆
うん。それだけだから。じゃあねー♪』