桜太君は案の定、ビックリしていた。あたしも玄一さんの思いつきにはビックリしたよ。


「無理。断る!」

『そうか……どうしてもと言うならば、お前さんを一生呪ってやっても良いんだぞ?』


玄一さん、目が怖いです。本気で呪い殺しそうな勢いを感じた。

それを桜太君も察したのかしぶしぶ了承してくれた。

やっぱり桜太君も呪われるのは嫌だもんね。玄一さん、本気でやりかねないし。

でも桜太君。怯え過ぎに見えるんだけど気のせい?


「じゃ、決まり。明日から3日間、あたし此処に寝泊りすることになると思うけど……大丈夫?」

「別に? 夫婦揃って今日からアメリカ旅行で2週間はいないから俺1人だし」


……薩川家って、もしかしてアメリカが好きな一族だったりするのかな?