「遅刻する~!行ってきま~す」 勢いよく玄関を出る。 昨日夜中まで友達のユキと電話してたのがいけなかった。 完璧寝坊……… やばい、やばい、やば~い! ガシャン 勢いよく響く金属音。 反射的に音の方に目を向ける。 ドキン 誰だかはもうわかってる―――― 「うっす!」 短めの黒髪に焼けた小麦色の肌、小さい顔に満面の笑み、八重歯が光る。 学ランの前を開けて、白いシャツを出したまま、私と並んで走り出したコイツ………