声をたどると、防波堤の上に少女が一人、座っていた。 あの子だ。 あの子が、歌ってる。 見た目は、僕と同い年くらいだ。 セミロングの真っ直ぐな髪の毛が、風に揺れていた。 ノースリーブの真っ白なワンピースが似合っていて、遠目から見ても美しい。 ただ、不思議なことに彼女の髪は青かった。 それも、この海みたいなマリンブルー。