「う……」 「大丈夫か、湊。人が倒れてるから来てみたらお前でさ。死んでるのかと思ったぞ」 「バカ言え」 友人が心配そうに僕を見つめている。 身体は冷えきっていて、あまりの寒さに身震いした。 シャツが肌に密着して、気持ち悪い。 「お前、海にでも落ちたのか?」 「え……?」