「ねえ、桃ー!!」 「ハナちゃん、どうしたの?」 ハナちゃんはあたしを見て、ニコッと笑った。 「これから、あたし達の出会いを兼ねて、パーッとご飯でも食べに行かない?」 「ご、ご飯?」 ハナちゃんはすっかり乗り気らしく、鼻唄を響かせているほど。 そんなハナちゃんを見ながら、あたしは遼平さんのことを気にしていた。 あたしがいない夜ご飯、寂しいよね? そう思って、ハナちゃんに断ろうとしたとき、タイミングよくあたしのケータイがなりだした。 .