無事に短大へと着いたあたしは、手続きを済まして入学式の会場へと向かう。



「うわ………」



短大の講堂は、高校のものとは比べものにならないくらいに豪華だった。


ついついその風景に見入っていると、後ろから誰かがぶつかってきた。




―――ドン…!!



「うわあっ………!!」



慣れないヒールを履いているあたしは、よろけてこけそうになった。


咄嗟に目をつむる。




だけど……



「すいません、大丈夫ですか…?」



あたしはぶつかってきた人に手を掴まれていて、こけることはなかった。





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