いよいよあたしも大学生。
顔が思わず綻んでしまう。
短大、いい人ばっかりだったらいいな。
そんなことを考えながら、入学式へと向かう。
あたしの家からだったら短大は遠いけど、遼平さん家からだったら徒歩で行ける距離になる。
なんだかんだで、
遼平さんと同居してよかったのかもしれないな。
「大好き、遼平さん」
そう小さく呟いてみたけど、その声は風によって掻き消された。
悔しいと同時に、なんだか恥ずかしくなってきて、あたしは速歩きで短大へと向かった。
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