スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*




だけど……




「あれ……?」




そこには遼平さんの姿はなかった。


シーンと、嫌なほどに静まりかえる部屋。







「ごめんね、いないみたい」






あたしはひかる君に苦笑いを返した。


ひかる君は、少し残念そうな顔。








「大丈夫ですよ、桃さん」



「ごめんね、またいつか会えるよ」






あたしはそのまま、ひかる君を送るために部屋を出ようとした。











――――だけど…





「すいません、桃さん」



「っきゃあっ………!!」







あたしはひかる君に腕を引っ張られた。








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