………え……? 「遼平さんに何か用なの!?」 恐る恐る聞いてみる。 だけど、既にひかる君の顔からは、さっきのような妖しいさは無くなっていた。 「いいえ、 ただ会ってみたくて。 テレビで菅谷社長と桃さんのこと見ましたから」 そういえば… そんなこともあったっけな…。 まだあの時は、遼平さんのこと大嫌いだったけど、 ―――今は…………。 懐かしさに浸りながら、顔をほころばせていると、ひかる君があたしの背中を押した。 .