ひかる君はどんどんあたしのほうに近づいてくる。 あたしはびっくりして固まったままだった。 ひかる君は、あたしより二歳年下の、高校一年生。 あ、もうすぐ二年生か。 ひびきの家に遊びに行ったときには毎回話すような、 そんな関係だった。 でも…… そんなひかる君が、なんでここに……? 「なんで俺がいるか分かんないって感じですね」 あたしは素直に首を縦に振った。 .