「えぇっ………!!??」 俺の言葉を聞いた直後、桃はうるさいくらいの叫び声を俺に浴びせてきた。 顔は固まっている。 「そんなことしたら、お母さんが一人ぼっちだよおっ!!」 そのまま桃は顔を俯せた。 そうか。 桃は心配してんだな。 佐々木家の大黒柱はもういない。 そんな状況で、幸也が家から出て行って、 桃は百合さんを一人ぼっちにしないようにしてたんだな。 だからか。 家から近い短大を受けたのも。 .