水をチョロチョロと飲みながら、 あたしは遼平さんに聞いてみた。 「ねぇ……」 「何?」 「あたしさ、 昨日の夜の記憶、ほとんどないんだけど……」 その言葉を発した瞬間、 遼平さんの顔が妖しくなった気がした。 自然と身体が震え出す。 「桃、昨日はすごかったよな…」 「へ…………!?」 訳の分からないような顔をすると、遼平さんは 「お前、酒呑んで、酔いまくってたんだよ」 そう教えてくれた。 .