見たことのない部屋。 周りには誰もいない。 おまけに制服のままだし。 ズキズキする頭を触った瞬間、 部屋のドアが開いた。 「おはよう」 「……遼平さんっ!?」 そこには、トレーを持った遼平さんの姿が。 その表情はとても穏やかだった。 「頭痛むだろ。 これ水だから」 「あ…ありがと………」 あたしは遼平さんの手から、コップを受け取った。 .