とりあえず、桃の上に布団をかける。 肌が見えないようにするために。 布団をかけながら、俺はため息をついた。 なんだか、情けないな、俺。 桃と同じ空間にいるだけで、心臓が壊れそうだから。 「………んっ…」 「桃…………?」 桃の声がふと耳に入ってきた。 どうやら、寝返りをうったのだろう。 そう思うと同時に――― ―――バサッ… 布団がベッドから落ちていった。 .