「…ったく…………」 あのクソ親は何やってんだよ!! 桃は卒業したとはいえ、まだ高校生だっつーの!! ドンドン…と桃を抱えながら、廊下を歩く俺。 近くで仕事をするメイドや執事は、誰も俺に近づこうとしない。 よっぽど怖い形相なんだろうな、俺。 ――――カラン… すると突然、何かが落ちた音がした。 慌てて周りを見渡すけど、桃を抱えてるせいか、まったく下が見えない。 俺がキョロキョロしていると、 突然目の前に、メイドが現れた。 .