「お母様…」 「桃さん、うちの遼平をよろしくね…?」 お母様の温もりが伝わってくる。 温かくて、優しい温もり。 「もちろんですっ!!」 あたしはご両親に満面の笑みを返した。 まさか、こんなことを言われると思ってなかったから… すごく、うれしかった。 「サンキュ、親父にお袋」 遼平さんも立ち上がって、深く深くお辞儀をした。 遼平さんもうれしいかな? ―――あたしと同じ気持ちだったらいいな…… .