状況が同じ…?? 「あたし、元々はね、 桃さんと同じ一般市民だったの」 「そっそうなんですか!?」 あたしは目を開いた。 遼平さんは知っていたらしく、微動だにしない。 「そりゃ、格が違うだの色々言われたわ。 嫌なときもあった。 不安なときもあった。 だから… あたしたちみたいな思いをしてほしくないのよ、 ―――遼平と桃さんには」 話し終えた瞬間、 お母様の手が、あたしの手を握った。 .