「なんか場違いだなあ…」 「俺も。 派手すぎて落ち着かねーし」 いやいや。 あなたの家だって十分派手ですってば。 あたしの目が点になっていると、 遼平さんが笑顔で口を開いた。 「そういうことだから。 着いてくるよな、桃…」 「…………………」 宮殿に気を取られててすっかり忘れてたしっ……!! もおっ………。 「分かりました、 着いていきます」 「そんじゃ行くぞ」 あたしはまた遼平さんに手を引かれて歩き出した。 .