「行くぞ、桃」 「へっ…………!?」 遼平さんはあたしの手を繋いだまま、奥へと進みはじめた。 進めば進ほど、メイドさんや執事さんの数は減っていく。 あたしは勇気を出して聞いてみた。 「遼平さん…… 本当に何が起こるの……?」 「だから、秘密だって」 「お願い!!教えてっ!!」 あたしは片手で、お願いのポーズをとる。 そんなあたしを見て、ため息をつきながら遼平さんは口を開いた。 「びびらねぇ?」 「うんっ!!」 「逃げ出さねぇ?」 「うんっっ!!!!」 .