お互いの唇と一緒に、密着していた身体も離れる。 「もう…離れないで! あたしを一人にしないで…!!」 「分かってる。 何があってもお前を守るから。 だから…これを受け取って欲しいんだ」 俺は、身体に隠していたあるものを取り出した。 桃はそれを見て、目を大きく開く。 「これって…」 「覚えてるだろ、桃。 これが何なのかを」 俺はそっと桃の手にそれを乗せた。 それは、 ―――俺なりの、永遠の印。 .