スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*




「あ…!!俺、気持ち悪くなってきたわ」




明らかに、嘘丸出しの演技をするお兄ちゃん。

あたしはお兄ちゃんが何をしたいのか疑問に思った。




「桃、先にホテル入ってな。

ちょうど二年前の遼平が開いたパーティーの会場分かるだろ?


そこで食事会あるから」



「ち…ちょっと…!!」




お兄ちゃんはあたしの叫び声を無視して、突然走り出してしまった。


残されたあたしは、ポツンと一人ホテルを見上げる。




遼平さんと別れてから、ここには一度も来たことがなかった。


悲しいあの日が蘇ってくるから。



今も何気に泣きそうなんだけど。





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