スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*




「とにかく早く車乗れ」



「…はい」




あたしは呆れてものが言えなくなり、黙って車に乗り込んだ。


素直に言う事を聞くあたしを見て、お兄ちゃんは上機嫌だ。




「いい子だ、桃。

さ、行くぞ!!」



お兄ちゃんはあたしを幼稚園児扱いすると、一気にアクセルを踏んだ。




「やっぱ車って気持ちいいよな!!」



「………っ…」




あたしはお兄ちゃんに気付かれないように、そっと口元を押さえた。


…なんか、お兄ちゃんの運転の酷さ、パワーアップしてる!!



あたしは気を失いかけながらも、必死にお兄ちゃんの運転に耐えていた。




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