スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*




時間が過ぎるのは早い。


夏休みなどの長い休みに入れば尚更。




「何着ていけばいいのかな?」



「なんでもいいよ。

とにかく、早くしろっての…」




あたしの部屋には、かなりの服が散らかっている。


そんな部屋にいるのは…あたしとお兄ちゃんの二人だけ。



さっきから服に悩みに悩みまくっているあたしを、お兄ちゃんは冷めた目で見ている。




「お兄ちゃん、女の子はおしゃれが命なの!!

乙女心、分かってないでしょ?」



「分かってねーけど早くしろ。

あと五分で準備しろよ」




なんだか機嫌が悪くなったお兄ちゃんは、あたしの部屋を出て行った。


あたしは無言でその姿を見送ると、近くにあった黒のワンピースを着て部屋を出た。




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