あたし達は、ひびきのおばさんに呼ばれてダイニングに移動した。




「おはよ、桃さんに姉貴」




そこには朝ご飯真っ最中のひかる君がいた。


あたしは気まずくて顔を合わせないまま「おはよう」とだけ言った。




ひかる君は、あたしが昨日決心した気持ちなど知らずに、あたしに笑顔を向けてくる。


あたしはずっと頷いていただけだった。


話の内容もあまり覚えていない。




昨日、自分でひかる君に話すって決めたのに…。



しっかりしなきゃ。




あたしは自分に渇を入れるように頬を叩いた。


そんなあたしの異変に気付いたのは、ひびきただ一人。




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