幸也の言葉を聞いた俺は、少しだけ心が軽くなった気がした。 重荷が取れた…っていうのか。 俺は幸也に申し訳なさそうに言った。 「じゃ、よろしくな、幸也」 「任せろって!!」 幸也は車の鍵を振り回し始めた。 …ま、まさか。 「幸也お前今日車か?」 「たりめーだろ。 ここまでどうやって来んだよ」 …俺の予想は当たってしまったらしい。 「幸也、俺運転するから」 「は?なんでだよ」 そりゃ決まってんだろ。 …死にたくねーからだよ。 .