「え………」 野坂も思わず声をあげる。 それほどに、 俺が許したことが予想外だったのだろう。 「もういい。 桃も許してるみたいだしな」 というか… 許してやらなかったら、 桃のヤツ怒るだろうしよ。 「もう、 二度とあんなことしないって誓えるか……?」 「もちろんです…!!」 俺の問い掛けに、 野坂は大きな声ではっきりと叫んだ。 その声は、 青空に吸い込まれていった。 .