スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*




そりゃ周りの人から見たら、あたしはひかる君を利用しているだけに見られるかもしれない。



だけど、あの頃のあたしには誰かの助けが欲しかったんだ。


…あたしにそっと手を差し伸べてくれる人が。




その言葉通りに、あたしとひかる君は付き合い始めてから一回も身体はおろか、キスさえもしたことがなかった。



ひかる君はもう気が付いているかもしれない。


…あたしは未だにあの人が好きだって事。




そろそろひかる君に言わなければいけないと思っていた。



ひかる君には感謝してる。


実際、ここまであたしが元気になれたのは、ひかる君のお陰だから。




だけど、あたしはもう大丈夫。


笑えるし、人の幸せだって素直に祝福できる。




だから…


もうひかる君を利用したくない。




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