「俺、ずっと菅谷社長とお話したかったんです」 「そうかよ……」 俺の返事を聞いた瞬間、 野坂は大きな声で叫びはじめた。 「文化祭のときは…… すいませんでした……!!」 「…………は?」 いきなり謝られたため、 俺の頭は混乱状態。 「社長、気付いてましたよね…? 俺が文化祭の劇の時、 ―――佐々木にキスしてたこと」 『キス』 この言葉が出た瞬間、 俺の眉毛がピクっとあがった。 .