後ろから最近聞きなれた声が聞こえてきた。 俺は冷たい目でソイツを見る。 「なんなの?アタシに何か用?」 そう言って、ソイツ…美香は腰まである髪をなびかせた。 俺は溜め息をひとつつくと、美香を見た。 「昨日の結論出してきた」 「…さすが遼平は早いわね」 バカにするように美香が笑う。 俺はそんな美香がどうしても悪魔にしか見えなかった。 「…もう桃には関わらない。 これでいいんだろ?」 俺の言葉を聞いた美香は、満足そうに笑った。 .