「お待ちしておりました、菅谷様」
ホテルに入るなり、支配人が俺に挨拶する。
俺は軽く会釈すると、桃の手を握った。
「―――っ…」
桃は顔を赤くして俺の手を握り返してきた。
…コイツ、かわいいな。
「ディナーを予約していたのですが…」
俺がそう告げると、支配人は俺たちを案内し始めた。
俺たちも支配人に続く。
「こちらです」
「わあっ…!!」
支配人の案内されたレストランに、思わず声をあげる桃。
びっくりしただろうな。
俺は、このホテルの中でも一番高級なレストランの個室を用意していたのだから。
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