「今日な…」 いきなり話し出した俺に、桃はカチンと固まる。 そんな桃が愛しくて、空いている左手で桃の頭を撫でる。 「桃なら絶対に分かる思い出の場所に行こうと思ってんだ」 「思い出の場所…?」 「ああ。 ま、鈍感な桃が覚えてるかどうかの問題だけどな?」 「…って、あたし鈍感じゃないもん!!」 ぷうっと頬を膨らます桃。 やっぱり、昨日のような桃より、いつもの元気な桃がいいな。 .