「桃さん…?」



後ろから、聞き慣れない声が聞こえた。


あたしは思わずギュッと身を縮こませる。




…だ、誰…!?


あたしは怖くなって少しだけ涙ぐみながらも後ろを振り向いた。




「…え、ひかる君?」



「お久しぶりです」




ひかる君はニッコリ笑顔であたしに近付いてきた。



…そういえばあたし、ひかる君に告白されたんだっけ?



急にそのことが頭に浮かんできて、思わず顔が赤くなる。


夜だからひかる君には気付かれてないだろうけど。



とにかく、今が夜でよかったよ。




.