……は? 俺は咄嗟に声のした方を見た。 今の言葉は、確かにメイドの方から聞こえてきたものだ。 だけど…… 声が全然違う。 今聞こえてきた声は、明らかにメイドの声じゃなかった。 だけど、声が聞こえてきた方向にはメイドしかいない。 ……どういうことなんだ? 「なぁ。 お前、誰なんだよ」 ラチがあかないと確信した俺はメイドに聞いてみることにした。 俺の言葉を聞いたメイドは妖しく微笑むと、口を開いた。 「覚えてないの? あたし、浜野美香。 アンタの元彼女なんだけど」 .