桃からの電話を切った俺。
「友達出来てよかったな、桃」
そう呟くと、俺は再びパソコンに向かう。
今日の仕事は家で出来るものばっかりだったから、早めに会社を抜けてきた。
…でも、桃のいない空間はつまらなくて、虚しい。
「………バカだな、俺」
桃に飯食いに行くことを許したくせに、俺の心は桃を手放したくなかった。
独占欲。
今の俺にはこの言葉が一番お似合いだ。
「情けねーな、俺…」
仕事をする気分じゃなくなった俺は、そのままベッドにダイブした。
そして、そのまま眠りに誘われていった―――
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