「…う、み?……っ」 軽く触れるだけのキスをされて放心状態のあたしの涙はいつの間にか止まっていた。 「……冗談。もう泣くなよ」 ハッと笑ってあたしの頭を何度かポンポンと叩いて屋上から出て行った。 「……っ」 何なのよっ!! 冗談? 本気?…な、はずないよね~。 ハハハと笑い飛ばして手にあるメロンパンを食べて6限の授業を受けに教室に向かった。 そこに先輩がいたとも知らずに……。