保健室にはあたしと2人の男の子だけ。 あたしとぶつかった男の子と、ここまで運んでくれた男の子。 「見とれないでくんない?」 「ふぇっ??」 あたしは、2人の男の子を交互に見た。 ニコリと微笑んでいる茶髪のぶつかった男の子。 それに比べてニヤリと口角を上げて悪戯な笑みを浮かべる黒髪の運んでくれた男の子。