夏恋~それは永遠に~

あれから熱も下がり、今日は充の実家に行く。


あの子を亡くしてから、まだ一回も行ってなかったから。


すごく心配してくれたみたい。


「私、大学でも階段踏み外したことあるんだよね」


助手席に乗ると、充が車を発進させた。


「ヒールでも履いてたの?」


「うんん。1センチくらい」


「ぷっ」


「えっ?なに?」


充が隣で吹き出した。


「菜々って、鈍いんだ」


「運動神経でしょ?」


「よくわかったね」


「よく言われるから」


「ふーん」