それから小一時間。カーキーは来ることなく、ただ時間だけが過ぎていった。 麟紅と常磐はゲームを、茜や藍奈、紫音と檸檬は課題を、朽葉は雑誌を読んで、時間をつぶした。(結局璃寛は戻ってこなかったので、便所ではなかったようだ) そして、ふと、朽葉が顔を上げた。 「どうしたん?」 投げやりに常磐が尋ねる。その間に朽葉は携帯電話を取り出し、カチャカチャと操作を始めた。 「メール?」 紫音が尋ねると、朽葉は頷き、 「もうすぐ着くそうでござるよ」 と笑みを見せた。