翠が一歩ずつ湖へと足を踏み入れる 雅臣はせめて翠が苦しまない様に神力を使い祝詞で翠の身体の周りに呪詛をかけた 翠がゆっくり湖へと入水してゆく 一歩 また一歩と 湖の中に入って行った 全身が浸かると翠は水の流れに身を任せる 身体が仰向けになり正面に満月が見えた 蒼い蒼い 満月だった ゆっくりと身体が水の中へと沈んでゆく 水の流れで月が揺らいで見える まるで蒼い月が泣いているかのようだった