バシュッ 晶と浩一が着いたのは霊峰富士 山頂は夜の風が頬を刺す 足元には雪が積もり二人の足跡しかなかった 晶と浩一は横に並んで立ち、火口を見つめた そして両手を火口へと向ける 二人はもう言葉を交わす事なく瞳で会話をして頷いた