数十メートル歩くと足を停めた




そこは昔、東神雁のあった裏側で代々の東神雁が葬られていた一角だった



しかし現在ではただ野草が生い茂ているだけだった




ここに在る…




そこで浩一が右手を地面に向かいかざす



ボコボコと小さな音を立てて土の中から何かが出てくる




土の付いた勾玉が千年ぶりに地上へと出た




それは雅臣の身につけていたオパールの勾玉だった



「久しぶりだな。」