バシュッ 浩一は東神雁跡地の岩手県は北上川の源流付近へとやって来ていた 東神雁の朱い社は千年の月日により跡形もなく消え去り、杉の木の大木が周辺を覆っていた 「はぁはぁ。」 息が荒い この道のない山肌を歩いている為による疲労だけではなく、先程のあの場所に行った所為もあった