翠は下を向いた






「雅臣様は解っていらっしゃるんですね。」









「あぁ、知っている。君がこれからしようとしている事を…。」





「何故、何故私と凛は双子なのに神力も一緒じゃなかったの?!何故こんな事に…。」

全て同じなのに神力のみ…


全て同じであればこんな未来ではなかったのに…


翠の瞳からはまた一粒の涙が零れた







雅臣はそっと翠を抱きしめた