春とはいえ若干まだ風は冷たかった 晶は缶コーヒーを手でスリスリと摩り暖を取った 浩一も晶の横に腰を降ろした 「このコーヒーも~美味しいけどぉ~。」 「けど?」 「浩一の入れてくれる~いつものミルクたっぷりのコーヒーがぁ~やっぱり~好きだな~。」 ふっと浩一の顔が緩む 「今晩、入れてやるよ。」 と晶の頭を撫でた 晶はにこっと微笑むと浩一に寄り掛かる