お金が必要なんだもん。 大丈夫、誰にもバレないよ。 ここに来るまでに随分迷ったし、ゼッタイ辞めようとも思った。 でもアタシの心なんてまだまだ弱い。 色々考えた。 ナメられないように、主導権なんか握れるように、試行錯誤を繰り返した。 でももう駄目。頭が割れるように痛い。 こんなの正しくなんかないよね。 出てくるものと言ったらため息ばっかりで、後悔してますって顔に書いてあるようなアタシ。 顔を上げたら空が青かった。 アタシだけこの街のゴミみたいに思えてきた。